好きな作業:土起こし

農園日記

2019.10.22
午前中はコーン畑の片付けをした。
小さくしか育たなかったコーンの茎を抜いていく。
結構しっかりと根を張っていて大変な作業だ。

そして、それをヤギに与えたら大喜びで食べていた。
美味しいのかな?と試しに茎をかじってみたらジューシーで甘かった。
サトウキビと似てるもんね。
だんだん牧草地の草が減ってきて、オーツ麦と干し草ばかり食べているヤギたち。そりゃ嬉しいだろう。

よろこぶヤギたち

さてその畑を土起こしして行く。土起こしの目的は地中に空気を届けること。
ブロードフォーク(Broad Fork)という道具を使う。幅広いフォークという意味だ。
フォークの切っ先を体重をかけながら土に垂直に刺し、柄を手前に倒して土を起こす。
この動作を繰り返しながらゆっくりと後ろ向きに進んでゆく。
地面に連続した裂け目を作っていくような感じ。

これは今までに何回もしたことがあるのだが、ゆっくりと土と向き合う時間で好きだ。
固さによって今の土の状態が分かるし、良い土になれよという気持ちが自然と心の奥にわき起こってくる。
一定のリズムで刺す、起こす、移動を身体全体を使って繰り返すのも気持ち良い。
そして頭では色々考えている。
散歩する感じにも似ているかな。

このブロードフォーク、色々工夫されて複雑化したものも使ったことがあるが、今回みたいなシンプルな道具が一番気持ちよく作業できる。

さて今夜はエドにディナーへ連れて行ってもらった。
僕の誕生日が先週だったのだ。
そしてスペインから訪ねてきたイレーネの歓迎も兼ねて。
彼女は僕たちが受けているこの研修プログラムに興味があって、見学しに来たのだ。
明日から数日僕たちと一緒に働く。

行った先は近くの小さな村のインド料理店。
インド料理はイギリスの代表的な料理である。帝国時代の名残だろう。
そしてインド料理店の多くが実はバングラディシュの人々がやっていることが多いそうだ。
そういえば日本ではネパール人がやっているのをよく見かけるな。
店は小奇麗で高級感があった。

皆で色んなカレーをシェア。久しぶりのインドカレーはおいしかった。
疲れた体に香辛料が効く。
日本のインド料理より本場に近い感じもする。
僕はヨーロッパで日本が恋しくはあまりならないが、アジアが恋しくなることはある。
イギリスでは、インド料理店に行けば間違いないな。

女性たちは最後にバラをもらっていた。
やはりここはイギリス。

ではまた。

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