聖マーティン祭

農園日記

2019.11.15
昨夜生まれた9匹の仔ブタ。
朝、悲しいことに1匹がもう死んでしまっていた。母親に踏まれて弱っていた子だろう。
死んだらこんなに冷たくなるんだな。
外のバケツの水にはもう氷が張っているような寒い朝。
草原のなかに生える若木の下に埋葬した。

10時から、聖マーティン祭(St.Martin)の催し。この祭りは正確には今日ではないのだが、学校の都合もある。
皆で学校正面にランタンを持って集まって歌を歌ったあと、講堂へ。
ここでも歌ったり、ピアノの演奏を聴いたりした後、生徒が簡単な劇を演じてくれた。
この祭りの起源は、ローマ時代にある兵士(後の聖マーティン)が、冬の寒さの中、物乞いに自分のマントを半分に切って与えたという伝説。愛や分かち合いの意味合いのこめられた祭りだ。
というわけでこの伝説を劇で再現してくれた。
Da Pacem Cordiumとみんなで歌ったラテン語の歌は、「心に平安を」くらいの意味かな。
先週から朝のミーティングの時に練習していた。
1時間もないほどの簡素な催しだったが、節目を祝うということは大事。毎年同じことの繰り返しでも、実はそれがいいのかもしれない。この学校の生徒にとっては特に。
ただ一つ残念だったのは、先生のほうが、集中できていないのが目についたこと。生徒が落ち着かな原因の何割かはああいった先生の態度にあるんじゃないかなと思う。

農園では、今日から牛にオーツ麦を与え始めた。
なぜなら牛は来週、TB(tuberculosis:牛結核)の検査を受けるのだが、それまでに人間に従うようにしておこうとして。普段もう草の少なくなった牧草地にいて、時々干し草を与えられる彼らにとって麦はご馳走なのだ。人間がアレをくれると思わせておけば御しやすい。
それにしても牛の群れが麦の入った黄色いバケツ目当てに向かってくるのはちょっと恐い。こちらに何かする意図はなくても、彼ら牛同士のポジション取りに巻き込まれたら大変だ。ここの牛はとてもおとなしい方なんだけどね。

夜はブロッコリーのフリットと焼きおにぎり。金曜日の夜なのでビールを飲んでいると、途中エドが訪ねて来て、半杯だけ飲んで帰った。このぐらいの飲酒なら運転しても問題ないそう。
今週はブタが産まれたりして目まぐるしい一週間であった。

ではまた。

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