羊のヒヅメを切る

農園日記

一週間をまとめて。

12/09 Mon
豆苗の収穫。ヒーターがついたボックスの中で育てているのだが、どうもネズミに食べられているようで収量が少ない。
畑では、以前植えた赤水菜がだいぶ育っている。ニンニクとソラマメも芽を出していた。
生垣抜きの続きや樹木の剪定。
午後は、エサの保管小屋の模様替えをした。
夜は、レンズ豆と大根のサラダ。大根は、珍しく町のスーパーで見かけたので買っていた。すっきりして美味しい。

12/10 Tue
仔ブタたちは、最近なんかモグモグと食べるようになった。地面にこぼれた母親のエサをあさっているよう。もちろんまだおっぱいも飲む。
行動範囲も広がって、柵の隙間をすり抜け、自由にちょろちょろしている。

午前中は羊の移動。放牧していた9匹の羊をトレイラ―で運び、一旦小屋に入れる。
そして夕方に、ヒヅメを切った。
家畜化されて柔らかい草原の上しか歩かなくなった羊のヒヅメは、自然には消耗しない。巻爪のように伸びていくので定期的に切ってあげないといけない。

まず捕まえる。羊は力が強いが、長い毛のおかげで掴むことは易しい。頭を体の側面に折り込むようにして、その反動で地面に倒す。そしてお尻で座らせ、頭をこちらの膝で挟むようにして固定するとおとなしくなるので、その姿勢で切ってゆく。切るのには専用のニッパーを使った。爪の中には、フンや泥が詰まっていて汚く、臭かった。
ほとんどエドがやったが、僕と彼女、新しいチューターのティムも一匹ずつやってみた。

羊のヒヅメを切る

おっかなびっくりだがなんとか上手くできた。
それにしても動物に慣れている人と、そうではない人はすぐに見分けがつくな。羊やヤギくらいは楽に捕まえられるようになりたいものだ。

12/11 Wed
昨日から小屋に入っていた羊のうち、雌5頭を放牧地に放した。近いうちにここに雄の種羊を入れて繁殖させる。
その後は、畑のサラダ野菜まわりの草抜き。

新しいヤギ小屋作りも始めた。動物小屋が足りないのだ。
ファームにある、もともと教室だった部屋をリノベーションして(内装を壊して)納屋にしてゆく。よくある、「納屋を家に改装」の反対の行為だ。

12/12 Thu
午前中は、カラーライトセラピー(Colour Light Therapy)というものを見学した。室内で人工の照明装置を使って行うセラピー。専門のセラピストが色彩光を操って、子どもに色を体験させる。物語と組み合わせたりもするみたいだ。
光は結構どぎついものまで出せる。人工光なのであまり心地よいという感じはしなかった。日本語で「セラピー」と聞くと、「癒し」みたいなイメージも持ってしまうがちょっとそれとはニュアンスが違うようだ。「治療」には刺激も必要なのかもしれない。

その後は、いずれ移り住むことになるロッジの片付け。大量にあったガラクタをトレイラ―に載せてゴミ捨て場に運ぶ。この学校には至る所に、不要品、ガラクタが放置されている。
イギリスでも、日本でも、前の世代が大量生産・消費したものを廃棄するのが、僕らの世代の役目なのだろうか。

最近、冬という季節のためか、少し前に体調を崩したせいか、気分が冴えない。農業というより雑務ばかりしているし。
今日もなんだか疲れてしまったので、夜は彼女から小説を借りて、別の世界に浸っていた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました