クリスマス前、学期の終わり

12/16 Mon
週末にラムがファームやってきた。
ラム(Ram)は牡羊のこと。ちなみにラム肉のラム(Lamb)は子羊のこと。
ややこしい。
繁殖用に借りた牡羊で、大きく逞しかった。名前はシリル。
羊は基本的に臆病でおとなしいが、牡は時にアグレッシブで人に体当たりしてくることもあるらしい。
「背中を見せないほうが良いよ」とエド。

シリルの胸には赤いペンキが塗られている。そしてこのファームの雌と交尾すればそのペンキが雌の背中につく。どの雌と交尾したのかの目印となる訳だ。
すでに数匹の雌の背中は赤く染まっていた。
子羊は夏ごろに産まれるのだろう。

12/17 Tue
学校の食堂周りの剪定。
食堂の周りは常緑樹が多くて、鬱蒼としている感じの所もある。学校のなかでも特にしっかり景観を考えていきたいポイントである。
あとは来季からファームのスタッフが3人増えるので、そのオフィスを片づけたり。

12/18 Wed
今日はとても寒い。なのに長靴で作業してしまったのでいっそう足が冷えた。冬はやはり革のファームブーツが、重いけれど温かい。

午前中は牧草地の区画割りを考えた。いま牧草地を新たに作り直そうとしている。
大きな牧草地を4つに分けて、その間に小道を作るのだ。
地図の上で大まかに決めてから、実際に歩いてみて考える。地図の上では直線の道も、起伏に沿ってわずかに蛇行させたほうがいいところもある。
どういう風に歩ければ一番心地いいのか?
そこで草を食むであろう動物も想像したりして、地面にポールとロープで線を描いていった。

昼はクリスマスランチだった。今週で学校は終わるのでちょっと早めのクリスマス。普段はセルフサービスの食堂も今日はテーブルがセットされていた。メニューは豚の皮の唐揚げや、牛肉のリンゴソース添え、茹で野菜、チョコケーキ。

午後は、動物のスケッチをした。2種類の動物を比較してみるという課題で、ヤギとブタを描いてみた。

ブタとヤギ

12/19 Thu
午前中は、コンポストの山を新たに作った。
生ゴミ処理機から出てくるコンポストを一時的に溜めている山。そこがいっぱいになったので掘り起し、ウッドチップや落ち葉とミックスしながら別の場所に移動する。2か月ごとの作業。
基本的に嫌な臭いはしないのだが、山の下の方には黄色い粘土みたいな層ができていて、刺激臭がした。作り方の何かが間違っているのだ。水分が多すぎるのか、窒素分が多いのか、圧縮しすぎなのか。
試行錯誤しながら、また配合を考えてゆく。1年後くらいに良質な肥料になっていればいいな。

午後は、先生のミーティングに参加した。これからもっと教室の中の授業と自然やファームをつなげようとしている。ファームチームのスタッフも新たに増えたからだ。できることが増えていくのはわくわくする。

12/20 Fri
朝、牡羊のシリルに新たに赤いペンキ(ruddle)をつけようとしたが、うまくいかなかった。警戒心が強くて、賢いから。人間との距離感をうまく保っている。
11時からは、クリスマス会があった。今日で学期は最後。父兄も参加しに来て、その後子どもたちを連れて帰るようだ。クリスマスキャロルを歌ったり、ある生徒が自作の詩を朗読したり、和やかなイベントだった。

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