かぼちゃのデコレーション

農園日記

2019.10.15 
午前中は、近くの学校(同じラスキンミル)にシュタイナー教育に関する講演を聴きに行っていたので作業は無し。ここはガラス工場を改築した学校で工芸のアトリエがいくつかある。
時々勉強する機会があるのはありがたいこと。農園で仕事を始めたばかりなので毎日の作業に追われてしまうが、俯瞰して見る目も必要だ。我々は単純に農業の勉強だけがしたくてイギリスまで来ているわけではない。僕にとっては、まず教育の中で農業をするということに意味がある。学校農園のリズムはもちろん、ハンディキャップを持つ子供たち(英語では”Special Needsを持つ”という言い方がベター)との関わり方も学びたい。

昼食は学校に戻ってからとった。今日はボロネーゼスパゲッティ。
毎日昼食が用意されているのはありがたい。それにしてもイギリス人の食へのこだわらなさよ。ここの学校の昼食は美味しい方と思うが、メニューのレパートリーが極端に少ない予感がする。

午後は、まず剪定されて道に落ちた枝を集めて掃除することから。ここには木や生垣が多くあるのでこれもなかなか大変な仕事だ。バラの枝が腕をひっかいた。
その後昨日収穫していたカボチャ(小ぶりで、pumpkinではなくsquashといっていた)を洗って、食堂に飾りに行った。何種類かあるので見た目が華やかだし、何より生徒にとっては季節の移ろいを感じるものだ。秋の実りを感じて豊かな気分になる。カボチャ=ハロウィンというイメージだが、もともとは収穫を祝っていたんだろうなと思う。

夜、夕食の後でゆっくりしていると部屋をノックする音がした。
出てみるとスタッフの一人で、車で買い物に行くが、一緒に連れて行こうか?とのこと。
近くの小さなスーパーまででも、歩いて30分くらいかかるので買い物は大変だ。
なかなか思ったものが買えない、と言っていたのを気にかけてくれていたみたい。
有難く乗せてもらい、街の大きなスーパーTescoで買いだめした。

みんな優しいが、ここで初めての住み込みの農業研修者だ。
システムができあがってないので皆手探りで大変な部分も多い。
とにかく思ったことや望みはフィードバックしないとならない。
我々はパイオニアなのである。後に続く人々も多分いるはずだ。
誰かが冗談で、「何十年かのちには二人の銅像が畑に建ってるよ」と言った。
一年でどのくらい環境が整えられるだろうか?

ではまた。

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