ニンニクを植える

農園日記

2019.11.04
月曜日なので朝はキッチンのための収穫。
ビーツがまだたくさん畑にはあるが、大きいものはとり尽くした。もう成長は止まっているような感じだ。人参も大きくなりすぎてか割れているものが増えはじめた。冬が近づき、畑からどんどん作物が消えてゆく。
とは言っても今日は朝から太陽が出て暖かかった。

残っていたコーンサラダの苗を植え、同じ畝の余ったスペースにニンニクも植えた。
2種類のニンニクの房をバラバラにして一片ずつ植えてゆく。一房から十数個の片(鱗片というらしい)しかとれないことを考えたらドンと数が増える作物ではないな、穀物のようには。ちょっと植える時期が遅いようなのだが元気に育ってほしい。僕が好きなチャーハンもイタリアンもニンニクが要だから。ここの野菜は無農薬でおいしいし、僕たちは節約してるし、スーパーは遠いしで、とにかく畑の作物をアテにしている。
ちなみにニンニクと言えば、「ニンニク農園の12か月」という本を以前読んだことを思い出した。農業がテーマの本としても、自然観察や田舎暮らしの悲哀など、バランスがとれた面白いエッセイだった。今また読みたくなった。

昼食を食べて、午後はまず豆苗(Micro Greens)の豆まき。似ているので豆苗としたが日本のと同じものかは知らない。穴あきトレイに土をすりきり、豆をぎっしり並べて上から薄く土を被せる。そして3時間くらい水の入ったトレイに浸しておく。ヒーターのボックスの中で管理するのですぐとれるようになるはず。

続いてはホウレンソウの苗植え。これで今シーズン植える苗はほとんどおしまい。ホウレンソウは密にギッシリと植えてゆく。ここはガラスハウスと呼ばれる温室の中で、もともと設置されていた長いテーブルを撤去して最近新たに作った土壌。テーブルの下から現れた土は完全に乾燥していたので一週間前から何回も水を撒いていた。今日ここにコンポストも投入して畝を作ったのだ。息を吹き返したばかりでまだ良い土とは言い難い。ホウレンソウは生きのびるだろうか?

夕方、コーヒーブレイクをとりながら、エドと話した。最近の学び、週末のエサやり当番、休暇、これから始める勉強会、学校農園のこれからの展望などについて。彼はとても忙しいのだが、人とのコミュニケーションを面倒くさがらずに面と向き合おうとしているのですごいと思う。最近よく海外にいるので思うのだが、相手が外国人であったり、言葉が不自由だったりすると、差別しようという気はないにしろ対応が変わることはよくある。そのなかで自然に、または意識的に、積極的に向き合ってくれる人を見るとすごいなと思うのだ。自分もまだ全然できないのでなおさらだ。

今夜は久しぶりのステーキ。先週の農業講座のなかで見学に行った農場Model Farm Shopで赤身の牛肉を買ったのだ。グラスフェッド(Grass Fed)といって、放牧して牧草のみを食べさせた牛。一般の牧畜では、今はほとんどコーンなどの穀物で牛を育てるが、反芻動物の本来の主食はもちろん草である。グラスフェッドは一番自然なそして健康な状態の牛だと言える。日本ではほとんど見ないが、イギリスでも貴重らしい。肉汁とニンニク、バルサミコ酢で即席ソースも作って食べた。草のみで育った肉はあっさりしているのかと思いきや、羊のようなクセがあり食べごたえがある。もう少し色々試してみないとわからないが、これが草食に特有の臭いなのかもしれない。日本で普段食べている牛肉はもしかしたら雑食動物の肉に近いのかもなとか思ってしまった。

最近肉をあまり食べないので非常に満ち足りた夕飯だった。でもすぐ胃が重くなってしまうので時々でいいかな。とりあえずこれで当分風邪はひかない。

ではまた。

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